弁護士選び

弁護士と司法書士の違い|どっちに頼むべきか分野別に解説

弁護士マップ編集部
4分で読める

「弁護士と司法書士、どっちに頼めばいい?」

相続、債務整理、不動産登記──こうした場面で弁護士と司法書士の両方が対応している。値段は司法書士の方が安く、弁護士の方が幅広く扱える。じゃあ、どっちに頼むのが正解なのか。

答えは「案件の性質次第」。明確な使い分けがある。

根本的な違い:訴訟代理権の有無

弁護士

  • すべての法律問題について代理可能
  • 民事・刑事・家事、あらゆる裁判所での代理
  • 請求額の上限なし

司法書士

  • 原則として登記業務の専門家
  • 認定司法書士のみ、簡易裁判所での民事事件に限って訴訟代理可能
  • 請求額は140万円以下に限定

この「140万円の壁」が決定的な違いを生む。

分野別の使い分け

相続

登記だけなら司法書士

  • 不動産の相続登記
  • 相続関係説明図の作成
  • 費用:5〜15万円程度

揉めそうなら弁護士

  • 遺産分割協議で意見が割れる
  • 遺留分侵害額請求
  • 遺言書の有効性争い
  • 費用:着手金20〜40万円+成功報酬

判断基準:相続人全員の合意が取れそうなら司法書士、揉めそうなら最初から弁護士。

債務整理

任意整理(140万円以下)

  • 司法書士でも弁護士でも対応可能
  • 司法書士の方が費用が安い(1社あたり3〜5万円)

自己破産・個人再生

  • 弁護士の方が強い
  • 司法書士は書類作成のみで、裁判所手続きの代理不可
  • 複雑な案件は弁護士一択

判断基準:借金総額が140万円を超える、または債権者が多数なら弁護士。

不動産

登記だけなら司法書士

  • 売買時の所有権移転登記
  • 抵当権設定・抹消
  • 費用:数万円〜

トラブルがあれば弁護士

  • 境界問題、賃貸借トラブル
  • 瑕疵担保責任の紛争
  • 不動産の共有物分割

離婚

弁護士一択

  • 司法書士は離婚事件の代理不可
  • 協議書作成だけなら司法書士も可能だが、交渉・調停・裁判は全て弁護士の領域

交通事故

弁護士一択

  • 司法書士は示談代理に制約(140万円以下)
  • 重傷事故や死亡事故は必ず弁護士
  • 弁護士費用特約を使えば自己負担ほぼゼロ

会社設立・商業登記

司法書士で十分

  • 設立登記、役員変更、本店移転
  • 費用:10〜20万円(登録免許税含む)

弁護士が必要な場合

  • 創業時の契約書類(共同創業者との契約、ストックオプション設計)
  • 複雑な合併・事業譲渡

刑事事件

弁護士一択

  • 司法書士は刑事弁護不可
  • 国選弁護人制度も弁護士のみ

費用比較(ざっくり)

業務司法書士弁護士
相続登記5〜15万円15〜30万円
任意整理(1社)3〜5万円5〜10万円
会社設立10〜20万円20〜40万円
離婚協議書作成のみ3〜8万円5〜15万円
離婚調停不可着手金20〜40万円+
交通事故示談(140万以下)15〜30万円20〜40万円
刑事弁護不可着手金30〜70万円+

司法書士の方が明確に安い。ただし「対応可能か」が前提。

「司法書士で始めて弁護士に引き継ぐ」リスク

これは避けるべき

  • 依頼者負担が二重になる
  • 引継ぎで時間のロス
  • 司法書士が作った書面を弁護士が修正する非効率

最初から「どちらが妥当か」見極める

判断に迷ったら

迷ったら弁護士に初回相談

  • 弁護士は全分野対応可能
  • 「これは司法書士で十分」と言われれば、そこで切り替え
  • 最初から司法書士に行くと、本来弁護士が必要な事案を見落とすリスクがある

初回相談は5,000〜10,000円(法テラスなら無料)。この投資で適切な専門家に辿り着けるならコスパ良い。

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まとめ

  • 登記と軽い債務整理 → 司法書士(費用安い)
  • 訴訟・複雑案件・140万円超 → 弁護士
  • 迷ったら弁護士に初回相談 → 適切な専門家を判断してもらう

どちらが上・下の関係ではなく、役割が違う職業として捉えるのが正解だ。

弁護士費用の相場

弁護士への初回相談準備

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