相談準備

弁護士相談の前にやるべき5つの準備|初回相談を無駄にしない

弁護士マップ編集部
5分で読める

初回相談は準備8割、相談2割

弁護士との初回相談は、30分から1時間が一般的。この限られた時間で:

  • 自分の問題を正確に伝える
  • 弁護士の見解を引き出す
  • 依頼の可否を判断する

この3つを成立させるには、事前準備が決定的に重要だ。準備なしで挑めば、「話が長くなって結論が出ない」「料金の質問もできなかった」という失敗に終わる。

準備1:時系列でメモを作る

問題の経緯を時系列で書き出す。簡単な箇条書きでよい。

例(離婚相談の場合):

  • 2022年3月:結婚
  • 2023年10月:夫が生活費を入れなくなる
  • 2024年1月:夫の不倫を発見
  • 2024年4月:夫が家を出る(別居開始)
  • 2024年8月:夫から「離婚したい」とメール

このメモを弁護士に見せると、状況把握が劇的に早くなる。話が前後せず、弁護士の頭に入りやすい

準備2:関連書類を集める

相談内容に応じて以下を用意:

離婚

  • 戸籍謄本
  • 夫婦の収入が分かる資料(源泉徴収票、通帳)
  • 財産一覧(預貯金、不動産、株、保険)
  • 相手方とのやり取り(メール、LINE のスクショ)

相続

  • 被相続人の戸籍(出生から死亡まで)
  • 相続人関係図
  • 遺産目録(不動産登記簿、預貯金、株式等)
  • 遺言書(あれば)

交通事故

  • 事故の日時・場所・状況のメモ
  • 事故証明書
  • 医療診断書
  • 相手方保険会社とのやり取り

労働問題

  • 雇用契約書
  • 就業規則
  • 給与明細(直近3ヶ月分以上)
  • タイムカード、勤怠記録

借金

  • 消費者金融・カード会社からの請求書
  • 取引履歴
  • 現在の収支(月収・支出)

書類は原本かコピーどちらでもOK。スマホで撮影した写真でも最初の相談なら十分。

準備3:希望する解決の像を考える

「何を望んでいるか」を言語化する。これは最重要

例(離婚の場合):

  • 絶対離婚したい / 修復も検討したい
  • 子供の親権は取りたい
  • 慰謝料は欲しい / そこまで求めない
  • 財産分与は生活維持の最低限で妥協できる / 最大限取り戻したい

弁護士は依頼者の意向を軸に戦略を立てる。漠然と「適切に解決してください」では、的確なアドバイスが得られない。

準備4:聞きたいことのリスト

相談中に「聞き忘れた」を防ぐため、質問リストを用意する。

基本の5項目:

  • 費用の内訳(着手金・成功報酬・実費・追加費用)
  • この案件の取扱い実績(同種案件を何件扱ったか)
  • 見通し(期間・結果の最短/通常/最長パターン)
  • 連絡頻度と手段
  • 担当者が変わる可能性

案件固有の質問:

  • 「今の状況で離婚を進めると、慰謝料はどれくらい期待できますか?」
  • 「この遺言書は有効ですか?」
  • 「この会社の解雇は不当解雇として争えますか?」

具体的に聞くほど、具体的な回答が返ってくる。

準備5:相手方の情報

トラブル相手の情報も可能な範囲で。

  • 氏名・住所(分かれば)
  • 職業・勤務先
  • 連絡先(電話、メール、LINE)
  • 相手方が弁護士を立てているか
  • 相手方からの主張内容のメモ

相手方の情報があれば、弁護士は初手から戦略を立てられる

当日:メモ・録音の許可を取る

弁護士の説明はわかりやすいようでいて、後で思い出すと曖昧になる。

  • 「メモを取ってもいいですか」
  • 「録音してもいいですか」

と最初に聞く。ほとんどの弁護士は承諾する。拒否されるなら、その弁護士は透明性に疑問がある。

相談後:24時間以内に整理

相談が終わったら、その日のうちに:

  • 説明された内容のメモを清書
  • 印象(相性、信頼できそうか)を記録
  • 疑問点があれば メールで追加質問

複数の弁護士と相談する場合、後で比較する材料になる。印象は時間が経つと曖昧になる。

準備を怠った典型的な失敗

  • 「話を整理しないままダラダラ説明→時間切れで何も進まない」
  • 「必要書類を持ってこなくて、弁護士が状況を把握できず雑談で終わる」
  • 「費用を聞くタイミングを逃し、後で高額請求される」
  • 「希望を明確にできず、弁護士に『様子見しましょう』とはぐらかされる」

まとめ

初回相談は弁護士を選ぶ場であり、自分の問題を整理する場でもある。準備をしっかりすれば、1時間で確かな判断材料が揃う。

準備の重さは、相談料5,000〜10,000円 + 時間1時間の投資を無駄にしないための最低限のマナー。弁護士も、きちんと準備した依頼者には本気で答える。

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